今日は会社を休むことにしました。頭が痛くって変な時間に目を覚ましたので、もう今日は休もうと思いました。試用期間中なので、本採用に影響するかも知れませんが、そんなの知ったこっちゃない!一番大切なのは自分だから、これで首になるならするがいいさ。
と、時間が余っているので、今日は長々と一昨年手術を受けた子宮・卵巣全摘の手術の話をしよう。
最初は生理痛かな?位のお腹の痛さがずっと続くから、近所の産婦人科の病院に行きました。そしたら、子宮筋腫が5㎝位になっているから、これはもう子宮全体を採るしかない、と言われて、そこの病院が手術の出来る病院を探してくれて、紹介状と予約を取ってくれました。
行った病院は越谷市立病院。婦人科が有名らしくて、いつも婦人科は大賑わい。でも、先生達は皆、優しくて感じ良くって、忙しくっても、ちゃんと話を聞いて、説明してくれる先生ばかり。人気病院なのもうなずける。
最初の診察をしてくれた先生は、5㎝位の筋腫なら、子宮全摘も腹腔鏡手術で可能です。少しお腹を切って、そこから子宮を取り出せます。3日間位の入院で大丈夫でしょう。痛みもそんなにありませんよ。と、言われてほっとしました。
ところが、手術前に沢山の検査をしました。MRIとかCTスキャンとか。そしたら驚いたことに、子宮ではなく卵巣が大変なことになっていたのが発覚しました。通常、卵巣は親指の爪位の大きさだそうです。それが私は20㎝にまで腫れあがっていました!検査結果を見た先生は、これは腹腔鏡手術では無理だ。おへその上から下まで、大きく切開しないと取り出せない。と言い出しました。そして、その腫れあがった卵巣が良性腫瘍か悪性腫瘍かは、手術して取り出して、病理検査にかけてみないと分からないと言うではありませんか!私、癌なの?大きくお腹きるの?痛いの?でも、やらねばなりません。
合計10日間位の入院になりました。癌鑑定は2段階になっているらしく、一旦手術中に摘出した卵巣を速攻の簡単な病理検査にかけるそうです。そこで、癌と判明したら、そこから次は胸まで切り開いて、リンパ等、癌が広がらない手術に続けていくそうです。でも、そこで癌じゃない、と判明しても簡易的な病理検査だから、採った後に、本格的な卵巣の病理検査をするそうです。中には、一旦は癌じゃない、と簡易検査で出てお腹を閉じても、本格的な検査で癌と発見されて、再度お腹を開いて癌対応の手術になることもあるそうです。そう、最初にお医者さんに言われたました。中には2回手術になることもあるからね。と。
もう、こうなったら俎板の上の鯉。どうしようもない。
さあ、手術しました。その場の病理検査では良性。なので、子宮・卵巣を全摘のあと、そのままお腹は閉じられました。でも、その後が最悪過ぎ。私は麻酔が効き過ぎたらしく、普通は手術室で麻酔が切れて、自分で自分の名前を答えたりするそうです。私は全然反応しない&足を立てたまま足を下せなくって、自分の意識が回復せず、普通はそのまま自分の病室に移されるらしいんだけど、私はナース室横に持って行かれて1晩過ごすことに。
段々と意識が戻ってきて、お腹が痛いことに気が付きました。通常はお腹全切開の場合は脊髄からカテーテルという麻酔が3日間注入され、それで痛みを和らげるんだけど、私は手術の麻酔が残ってるからカテーテルが開始されなかった。でも、その中で意識がハッキリ戻ってしまいました。
もはや、お腹が切られたままの放置状態です。切腹しても介添えがいない状態です。
「痛い!痛い!痛い!」と看護婦さん達に言い続けましたが、私を手術してくれた担当医が次の手術に入っているから、指示を仰げない。頑張って!って、痛いんだよ!と、余りの痛さに私は意識が朦朧としてきたようです。周りの声が遠く感じてきました。そしてら、看護婦さんが私の血圧を測りだして、上が30を切っていて、他の看護婦さん達も、何度も血圧を測り直しても同様に上が30を切っている、という声がぼんやりと聞こえていました。後で調べたら、血圧って、上が60切ったらご臨終まじかで親族が呼ばれる状態位らしい。私は更にそれを超えて上が30。知らない間にボーとしながら三途の川の岸辺に立っていたのでしょう。で、看護婦さん達が慌てて、手術中の先生に緊急連絡を取って、そしたら、「足の麻痺が残るかも知れないことを伝えた上で、カテーテルを開始してくれ」とのことだったらしく、まるでドラマのように、寝ている私の周りを看護婦さん達5人位が上から私を囲んで見ていて、「大丈夫ですか?今からカテーテル開始しますよ。足に麻痺が残るかも知れませんよ」みたいなことを言っていて、カテーテルの麻酔が体を巡り始めました。痛みがドンドン薄くなっていくのが凄く実感できたのを覚えています。時計を見たら、手術後、2時間位。2時間お腹を切腹した状態で放置されていた私。そりゃ、気も遠のくよね。カテーテルの麻酔でお腹が暖かみを感じてきたのを覚えています。そのまま、私は本気で寝たようで、数時間後、優しい看護婦さんが一人隣で私のお世話をしてくれていました。もう、その時は私は安定していました。
だがしか~し、困難はまだ続く。1晩たって、自分の部屋に戻されたけど、今度はおしっこが出なくなった。自分で膀胱がパンパンなの分かっているのに、トイレに行ってもおしっこが出ないんです!看護婦さんにそう言ったら、処置室に連れていかれて、尿道に管を通しておしっこを出してくれました。通常、500ml位が膀胱に貯められる量らしいです。私が管で出た量は丁度その位だったみたい。その後、2日間、おしっこしたくても出ないという状態が続き、尿意を催すと、看護婦さんに尿道に管を通しておしっこを出して貰うを繰り返しました。不安になって、私は看護婦さんに聞きました。このままだと、私どうなるの?と。そうしたら、お薬で治る場合もあるし、それでダメなら人工尿道になるわ。とのこと。何でどうして、こんなに普通の手術では起こらないことばかり起きるの!
でも、不思議なことに病院って、病気の人ばかりだから、例えば病院内のコンビニに行くと私よりもっと具合悪そうな人が居たりして、自分のこともふ~ん、って感じで、何か大変さの感覚が鈍ってたように思い出させます。
でも、ラッキーなことに、3日目、カテーテルをはずして、口からの痛み止め薬に変わったら、おしっこ出るようになった!脊髄に刺したカテーテルの位置が悪くて、おしっこが出なくなってたらしい。たまにあることだと看護婦さんが言ってました。
でも、カテーテルでの麻酔薬と、口からの痛み止めは段違い。痛み止め薬に変えた3日目は痛い痛い。でも、そう看護婦さんに伝えると、別の種類の飲み薬もくれました。2種類の痛み止めが混じると、傷みが消えて行った!
そして、その日から看護婦さんに、毎日シャワーを浴びる予約時間を取って。と言われました。ウソでしょ!シャワーなんて浴びれるわけないじゃん、私シャワー浴びなくていいです!って言ったら、「髪の毛洗えっていってるんじゃないのよ。傷口を毎日石鹸を泡立てて優しく洗って清潔に保てって意味で、シャワーを浴びなきゃいけないのよ!」とのことでした。
そして、段々と薬を飲めば痛みも薄くなっていき、無事に10日目に退院しました。
更に、1週間後に病院にまた病院に言ったら、詳しい病理検査の結果、私の肥大した卵巣は良性だったとのこと。先生が内診もして、膣の奥の傷口もちゃんと塞がり始めている。とのことで、もう来なくて大丈夫だよ!と言われて、数日分の痛み止め薬だけ貰って帰されました。
今、1年半くらいたっても、たまにお腹の傷口が痛くなったりします。それで、再度、市立病院に行ったけど、手術の後は問題ない。たまに、私のように手術後の傷口が盛り上がってしまう体質の人がいるのよね、と女医さん。もう、婦人科的には問題ないから、傷口が擦れて痛いとかは、近所の皮膚科に行けば大丈夫よ。と言われました。
子宮筋腫発見から、こんな大きな手術に。もっと子宮の検査とかも受けていれば、卵巣が20㎝に腫れあがる前に処置出来たかも知れないのに、と思います。
これからは、残るは胸のしこりとかを気にしながら、ちゃんと胸の癌の検査も受けて行こうと思いました。
お医者さんが最後に言われた、「もう子宮に関する病気は気にしなくて大丈夫だからね!」という言葉がとても嬉しかったです。
普段、俺は早死にするから別に良いんだ、と遊び歩いている人、私の叔父さんみたくぽっくり安楽死出来たら最高だけど、もし私の病気が全ていい方向に行かず、人口尿道を付けながら生きながらえていくしかない、とかなったら、その時に初めて自分の健康や貯金・財産のことに気づくと思うんだ。
私はちゃんと保険にも入ってたから、手術や入院費もほぼタダみたいなもん。
備えあれば患いなし。常に健康と経済的なことは考えて生きて行こう!と思いました。
って、私もどっちもちゃんと出来てないんだけどね。( ̄∇ ̄;)ハッハッハ!
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