清里ツーリング旅、その1
群馬県~長野県の峠越え。所謂、剣道。
当たり前に、車同士が擦れ違うことは不可能な道幅。
片側は岩肌。片側は崖。
そして、ヘアピンカーブの連続。
私は、原付バイクを時速20㎞でブレーキを掛けながら、こんなにも狭くガタガタで人気の無い、薄暗く不気味な道を通ることを指示したグーグルナビに舌打ちをする。
そんな中、やっと峠の終わりが近づいて来たか?と思えるような、やや明るくなり、それでも車同士が擦れ違うことは不可能な道幅の箇所で、最新型かは判断できないけど、かなり綺麗めで新しめの大きな乗用車、クラウンと擦れ違った。
正気か?
この先を知っての走行か?
絶対に、その車幅で、この先のヘアピンカーブは通れないと思う。
そして、Uターンする場所も無く、バックすることも不可能になる。
私が通った道の上りと下りでは、「全面通行止~」のような文字が書かれた看板のある小さな門があって、今の夏場は門が開かれていた。(写真、撮れてなかったので、人様の画像を使わせて貰っています。出典:https://yama-dora.com/drive-gunma-budotoge/)

きっと、私と同様に、長野県を目指してグーグルナビに案内されたのだろうけど、そんな綺麗なクラウンで、何故、高速道路を使わない?
ここまで来たら、もう前に進む以外の選択肢はない。車体を擦りながら、あの岩肌のヘアピンカーブを進むのだろう、と思った。
私自身も、この剣道を慎重に進む事に必死で、更に下って、やっと一心地着ける位の道幅になった所に来て「さっきのクラウンに、この先の無理さを伝えれば良かった・・・」と思った。
でも、あの時点では、私自身が転ばないように気を付けることで一杯一杯だった。
あ~、あのクラウン、確実に車体が傷だらけになっていることだろう。
グーグルナビの優秀さには舌を巻く。
何故、こんな抜け道を案内出来る?と、その精度に驚く。
出来るなら、進化をし続けて、車種までも指定して、ナビを出来るようになったら素晴らしい事だろう。
私は、剣道を下って安全な道を速度を上げて走行しながら、暫く、あのクラウンに注意出来なかった事を悔やんでいた。
私は、この先一生涯、二度と、K124を走ることはないだろう。
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